僕の一部がまた騒ぐ



見開かれた六つの眼が、こちらを見た。





驚愕。
三人ともそう表現して良い精神状態で、それは自分も同様だった。
そしてそれが、数秒と掛からず、怒りと困惑に変化する。


衛島が、らしくもなく興奮して、怒気を含んだ口調でまくし立てる。
笠城は険しい視線を送った。
藤堂は黙っている。


衛島が掴みかかるように近づく。
笠城が衛島の肩に手を置き、抑えた。
藤堂は黙っている。


笠城の拳を受けた。
衛島が黙った。
藤堂がこちらを見た。
私は黙っている。


藤堂が口を開いた。




「     」













「……長、隊長?」

聞いた声は檜佐木のもので、心配の色を含んでいる。申し訳なく思う。
「すまない、少し眠ってしまったようだね」
「お疲れでしたら休まれたほうが…」
提案に小さく首を振り、再び筆に墨を吸わせた。檜佐木の、自分を思いやる視線が頬に刺さってくる。さっき殴られたのと同じ側。




痛いのは気のせいかな。

君は出て、きませんように。