warmer


クリフォードの手が真っ赤だったので驚いて触れたら鉄みたいに冷たくてもっと驚いた。





「ちょ、どうしたの?」
「あぁ?手袋を忘れた」
「手袋しないでバイク飛ばして来たの!?」

パンサーが訝しげに見ると、バツが悪そうにクリフォードは目を反らす。
パンサーが急いで両手を取る。クリフォードがびっくりしたように身を引くが、離さない。
そのまま自分の両手で包み込んだ。

「………なんの真似だ」
「暖める」
「な……」
「QBなんだから手は大事にすべきでしょ」





一瞬手と同じくらい真っ赤になったクリフォードの顔が、いつもどおり冷静でクールな顔に戻った。
パンサーはただひたすら早く早く手が暖まるように念じながら握る。
早く、はやく



「なんというかお前は……」



クリフォードはそこから先は言わなかった。代わりに、ふと思い出したかのようにと尋ねる。

「これお前自分所のQBにもやってるのか」







「やんねーよ。だってホーマーは自分から俺のカラダで暖取りにくるから」

クリフォードがうんざりとした顔をした。気付かずにパンサーは手を暖め続けていた。