歓迎します


例えば水を撒くとか、花瓶を活けるとか、書庫の整理とか、玄関を掃くとか。
そういうのをちょろっとやってくれることが重要で、素性なんて知るか、と言えばそれはやはり乱暴、というかおおざっぱ過ぎるのだが。
それでもやってくれない奴よりはやってくれる奴のほうが有り難い。他の事にも腕が立つなら、尚有り難い。

というのが衛島の基本的な考えであったので、割と東仙の肩を持った。

まあ、訝しがる隊長や藤堂の気持ちもわからなくはないのだが、少なくとも衛島自身は、東仙に悪い印象を持っていない。


異質かもしれない、が、それが何だ。




要約するとそう纏められそうな内容が、つらつらと饒舌に口から滑り降りたのは酔ってるからに他ならない。最近予定が詰まって疲れていた。しかし笠城も藤堂も忙しかったので、東仙を誘った。

ふたりきり。
何を擁護してるのか自分は。良い先輩ぶりたかったのか、その癖暗に、お前浮いてるよと述べているのだった。

東仙が静かに清酒を啜る。酒には強いらしかった。酔っている気配はない。
衛島の猪口が空くと、間を置かず徳利から次を注いだ。

「やり辛くない?ウチ」
「やり辛いも何も、やるまでです」

すました顔は整っている。きれい。だけど固い。言葉も、態度も。とりこぼしそうなくらい。






「お前って、ひょっとして不器用?」

東仙の目が、初めて泳いだ。